インプラント治療後のメンテナンス

MAINTENANCE

インプラントを長く使い続けるために

インプラントの耐久性や寿命は、日々のセルフケアと定期的なメンテナンスに大きく影響されます。プラークや歯石が原因で発生するインプラント周囲炎、喫煙、不規則な生活習慣は、インプラントの寿命を縮める原因になってしまいます。そのため、定期検診でクリーニングや噛み合わせの調整を受けることがとても大切です。

さらに、栄養バランスの良い食事を心がけたり、喫煙を控えたりすることも、インプラントを健康に保つための重要なポイントです。こうしたケアを続けることで、インプラントを長く使い続けることができます。しっかりしたメンテナンスとセルフケアを習慣にして、インプラントを守りましょう。

インプラント治療後のメンテナンスを怠るとどうなる?

メンテナンスを怠ると、プラークや歯石が溜まってインプラント周囲炎が発生する恐れがあります。この炎症が進行すると、骨が溶けて最悪の場合、インプラントを失うことにもつながります。また、噛み合わせの問題を放置すると、インプラントや顎の骨に余計な負担がかかり、破損や緩みが起こることもあります。定期検診を受けないと、こうしたトラブルを早期に発見できず、問題がさらに深刻になる可能性があります。インプラントを守るためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎は、インプラント治療後に起こる疾患で、歯周病に似た特徴を持っています。放置して進行すると、インプラントを支える顎の骨が少しずつ溶けていき、最終的にはインプラントが抜け落ちてしまうことがあります。天然歯と同じように、早期の対処が大切です。

インプラント歯周炎のイラスト

噛み合わせの不調やインプラントの緩み

治療後に噛み合わせが合わないと、インプラントや顎の骨に負担がかかり、破損や違和感の原因になることがあります。さらに、噛み合わせのズレによってインプラントが緩んでしまうことや、破損しやすくなる場合もあります。特に、硬いものをよく噛む習慣があると、インプラントや周囲の骨に大きな負担がかかりやすくなります。適切な噛み合わせを保つことが大切です。

緩んだインプラント

インプラント治療後のトラブルを未然に防ぐために

当院で行うプロフェッショナルケアでは、インプラントや歯肉の状態、噛み合わせのバランスをしっかりチェックし、歯科衛生士が口腔内全体を丁寧にクリーニングします。このケアは、インプラントの維持だけでなく、虫歯や歯周病の予防にも効果的です。そこで当院では、正しくブラッシングできるようになるまでは、2週間に1度程度の頻度で来院していただき、磨き方が身についているかチェックします。

インプラントの寿命を延ばすため、定期メンテナンスを欠かさずに

当院のメンテナンス

インプラントは、天然歯に比べて支えている部分(歯根)が細い作りのため、周囲を清潔に保つことが特に大切です。

ただ、毎日のブラッシングだけでは自己流になりがちで、十分に磨けていないこともあります。当院では、患者様それぞれのお口の状態に合わせたプロフェッショナルケアを行い、清潔な環境を保つお手伝いをしています。

治療中の院長

さらに、ブラッシング指導を受けて正しいセルフケアを身につければ、1日1回丁寧に磨くだけで、口の中を清潔に保つことができます。汚れが取り除かれ、きれいな状態が保てれば、口の中で善玉菌が優勢になりやすくなり、インプラントの健康維持だけでなく歯周病予防にもつながります。


日々のケアを習慣化することで、インプラントを長く快適に使い続けることができます。正しいセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアを組み合わせて、健康な口腔環境を守りましょう。

ご自宅でのケアも忘れずに

正しいブラッシング

インプラント用の歯ブラシや柔らかめのブラシを選び、歯茎を傷つけないように優しく磨きましょう。

歯磨きをする女性

デンタルフロスや歯間ブラシの活用

歯ブラシだけでは取り除けない汚れを落とすために、デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシ

喫煙を控える

喫煙は歯茎の血流を悪化させ、インプラント周囲炎のリスクを高めます。インプラントの健康を維持するためには禁煙を心がけましょう。

タバコ